こうして、わが家に療育手帳がやってきた。
私が、うちの子の療育手帳の申請手続きをした、体験談を紹介します。
うちの子は、3歳になった時に、知的障害と発達障害と診断されました。
当時の発達検査の結果はDQ49で、中度の知的障害でした。
しかし、当時の私は、子供の知的障害が恥ずかしいという気持ちもあり、療育手帳の申請をしていませんでした。
療育手帳をもらうと、小学校の普通学級には通えない、という誤解もしていました。
今考えると、私の単なる知識不足で、もったいないことをしたなと思います。
役所の方のアドバイスで、特別児童扶養手当だけは申請して、受給していました。
結局、私がうちの子の療育手帳を申請したのは、小学校1年生になってからです。
その時の療育手帳の申請手続きの流れ、受け取り方をご紹介します。
市役所の福祉担当窓口で、療育手帳を申請
療育手帳の申請手続きでは、まずは市役所などの障害福祉担当窓口に申込みをします。
市役所の障害福祉担当窓口では、障害の状態についての簡単な聞き取りがありました。
母子手帳や、幼稚園・学校などの記録で、障害の程度がわかるものがあれば、準備しておきましょう。
うちの子の場合は、療育手帳をもらう前から、特別児童扶養手当を受給していました。
特別児童扶養手当の手続きで、障害の判定を受けていたので、その資料を見せると、役所窓口の聞き取りはすんなり終わりました。
役所の方が、児童相談所で障害の判定を受けるために、予約をしてくれます。
予約が混み合っている場合は、だいぶ待つことになります。
わたしの予約日は、1ヶ月以上も先になりました。
児童相談所で障害の判定
児童相談所で、障害の診断を受けます。
療育手帳の障害の程度の判定は、18歳未満は児童相談所、18歳以上は知的障害者更生相談所が行います。
予約の日に会場の児童相談所に行くと、障害者本人が面談を受けます。
子供の様子を、部屋の外の廊下からガラス越しに見ることができました。
会話、クイズ、作業、計算などいろんなことをします。
うちの子が、この診断を受けたのが6歳の時点なので、もうちょっと小さい子の場合は、親と一緒に面談を受けることもあるそうです。
うちの子の場合は、2時間程度かかりました。
障害の診断の終了後には、子供ができたり、できなかったりしたところを、口頭で教えてくれました。
正式な診断結果は、後日になります。
障害の判定結果の連絡
後日、面談が終わったら、役所の障害福祉担当窓口から連絡があります。
わたしの場合は郵送で、療育手帳を交付すると、結果を書いた用紙が送られてきました。
この結果で、正式に療育手帳の交付が認定されます。
療育手帳の受け取り
最後は、役所の窓口に療育手帳を受け取りに行きましょう。
私の場合は、子供本人は同伴じゃなくでも大丈夫でした。
療育手帳に貼り付ける、子供の顔写真は持って行きました。
この時に、療育手帳についての簡単な説明を受けました。
使い方や、いろんなサービス、メリットが書いている冊子も貰えます。
これで療育手帳を活用できるようになります。
療育手帳の手続きにかかった時間は?
最初に市役所に申込んでから、療育手帳を受け取るまでに、うちの子の場合は、約2ヶ月かかりました。
これでも早い方だと言われました。
「療育手帳ください。」「はい、どうぞ。」
こんなんだったら、いいのですが、それなりに長い時間がかかります。
知的障害の程度を慎重に判断するので、しょうがないですよね。
療育手帳の手続きは、とにかく時間がかかる…
療育手帳の申請手続きの感想
障害の程度が、重度と中度の境目や、手帳を貰えるかどうかの境目の、際どい方は聞き取りの時に、親が補足で説明することもあるかと思いますが、他では親が説明することは特にありません。
時間はかかりますが、特に難しいこともなく、手順通りに手続きは進んでいきますので、心配しなくていいですよ。
障害をもつ子にとって、お金はとっても大切です。
いい制度でも申請しないと使えません。
まずは、市役所などの障害福祉担当窓口に申込みましょう。
療育手帳の申請、時間がかかるけど、あとは手順通りです。
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