療育手帳とお金

個人賠償責任保険は、療育手帳を持つ知的障害者に、安心の損害保険です。

なんと、1億円の損害賠償を補償してくれます。

個人賠償責任保険とは、どんなもの?

個人賠償責任保険とは、日常生活の中での、偶発事故による損害賠償を、補償してくれる損害保険です。

年間に2千円程度の保険料を支払えば、1億円までの損害賠償を、家族全員分まとめて補償してくれます。

自動車に関することは個人賠償責任保険の対象外で、自動車保険の契約が必要です。
しかし、自転車での事故は、この個人賠償責任保険で補償されるので、自転車保険に加入する必要はありません。

知的障害児は心配が多い。

知的障害を持つ子がいると、いろんな心配があります。


日常生活での事故

  • 誰かに怪我をさせた。
  • 高価なものを壊した。
  • ベランダから物を落として、下の人に当たった。
  • お年寄りにぶつかって、怪我をさせた。

そんな場合に役立つ損害保険が、個人賠償責任保険です。

ただし、故意にやったことは、個人賠償責任保険の補償の対象外になります。
人にぶつかる事故は補償されても、わざと人を突き飛ばしたら補償対象外ってことです。

知的障害児の事故、弁償する責任は親にあります。

知的障害を持つ子が起こした事故、賠償責任は親にあります。

知的障害者が起こした事故で誰かを怪我させても、責任能力がないって理由で無罪になることがあります。

しかし、たとえ無罪になったとしても、刑事罰がないだけで、弁償して損害賠償のお金を支払う、民事上の責任はあります。

知的障害児が起こした事故の損害賠償責任は、保護者である親が支払う責任があるんです。

知的障害児は、急に走り出したり、周囲の確認が苦手なので、人にぶつかる危険があります。
また、不注意で物を落とすこともよくあるので、高いところでは注意が必要です。

知的障害児の親は、突然の事故で、相手に対して多額のお金を弁償する危険があるんです。

個人賠償責任保険の加入方法

個人賠償責任保険は、特約として加入します。

個人賠償責任保険は、何かの損害保険の特約として加入します。
個人賠償責任保険だけの単独では加入できません。

住宅の火災保険や、自動車の任意保険、傷害保険などの損害保険のパンフレットを見ると、ほとんどの場合に個人賠償責任保険の特約が付帯しています。

療育手帳を持つ知的障害者でも、加入できるのか?

知的障害者でも加入できますか?

多くの損害保険は、知的障害者でも加入できます。

ただし、故意によるものは補償の対象外です。
また、心神喪失に起因する事故では補償の対象外になる場合があります。

そのため、心神喪失状態での、事故が心配な重度の知的障害者の場合は、障害者向けの個人賠償責任保険を取り扱う会社もありますので、そちらを契約しましょう。

個人賠償責任保険のまとめ

知的障害者が、うっかり誰かに怪我をさせる、事故で物を壊す、そんな時に安心の個人賠償責任保険です。


個人賠償責任保険のまとめ

  • うっかり事故での損害賠償を補償
  • 補償金額は1億円
  • 年間の保険料は2,000円程度
  • 家族全員が保険対象
  • 故意による事故は補償対象外
  • 心神喪失に起因する事故は補償対象外

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