療育手帳と障害年金、もっと詳しく

療育手帳と障害年金

障害年金の認定基準

これが障害年金の診断書の判定項目です。知的障害者が障害基礎年金をもらう時には、この診断書の項目で受給の判定をします。

日常生活能力の判定

判断にあたっては、単身で生活するとしたら可能かどうかで判断します。

1.適切な食事―配膳などの準備も含めて適当量をバランスよく摂ることがほぼできる。
2.身辺の清潔保持―洗面、洗髪、入浴等の身体の衛生保持や着替え等ができる。また、自室の清掃や片付けができる。
3.金銭管理と買い物―金銭を独力で適切に管理し、やりくりがほぼできる。
4.通院と服薬(要・不要)―規則的に通院や服薬を行い、病状等を主治医に伝えることができる.
5.他人との意思伝達及び対人関係―他人の話を聞く、自分の意思を相手に伝える、集団的行動が行える。
6.身辺の安全保持及び危機対応―事故等の危険から身を守る能力がある、通常と異なる事態となった時に他人に援助を求めるなどを含めて、適正に対応することができる。
7.社会性―銀行での金銭の出し入れや公共施設等の利用が一人で可能。また、社会生活に必要な手続きが行える。

知的障害の判定

(1) 知的障害を認めるが、社会生活は普通にできる。
(2) 知的障害を認め、家庭内での日常生活は普通にできるが、社会生活には、援助が必要である。
 (たとえば、簡単な漢字は読み書きができ、会話も意思の疎通が可能であるが、抽象的なことは難しい。身辺生活も一人でできる程度)
(3) 知的障害を認め、家庭内での単純な日常生活はできるが、時に応じて援助が必要である。
 (たとえば、ごく簡単な読み書きや計算はでき、助言などがあれば作業は可能である。具体的指示であれば理解ができ、身辺生活についてもおおむね一人でできる程度)
(4) 知的障害を認め、日常生活における身のまわりのことも、多くの援助が必要である。
 (たとえば、簡単な文字や数字は理解でき、保護的環境であれば単純作業は可能である。習慣化していることであれば言葉での指示を理解し、身辺生活についても部分的にできる程度)
(5) 知的障害を認め、身のまわりのこともほとんどできないため、常時の援助が必要である。
 (たとえば、文字や数の理解力がほとんど無く、簡単な手伝いもできない。言葉による意思の疎通がほとんど不可能であり、身辺生活の処理も一人ではできない程度)

年金の判定項目、どう思いますか?

この障害年金の診断書の項目を見て、どう思いますか?私の子供は今小学生で、療育手帳の等級がB2で、軽度の判定です。20歳になったときに、単身での生活なんで、想像もできません。知的障害の例だと(3)くらいだといいなと思います。今からずっと一生懸命に頑張って、いろんな勉強、訓練をやっても、正直それくらいだと思います。

何度も言うようですが、不正受給は絶対ダメです。でも、正しく申請手続きをしないと、もらえるはずの年金がもらえないのです。一個人では、難しい手続きも、社会保険労務士などの専門家に頼むと、うまくいく場合があります。

本来は、全国どこの役所の窓口でも、公平に審査してもらえるのが理想です。でも、障害年金の認定に地域差があったり、専門家が手続きをすると、スムーズに進むのも事実です。障害年金認定の地域差の問題は、平成27年に厚生労働省の専門家で検討されています。早く全国どの役所の窓口でも、公平で、無料で、手続きができるようになってほしいと思います。

厚生労働省のみなさま、障害を持つ子の母として期待しています。よろしくお願いします。

療育手帳と障害厚生年金

障害年金には、障害基礎年金の他に、障害厚生年金もあります。この障害厚生年金は、療育手帳を持つ知的障害者にはあまり関係がありません。

障害厚生年金は、会社員が対象の厚生年金に加入中に、知的障害になった場合に支給されます。厚生年金とは、会社員が加入する年金です。仕事をする大人が新たに知的障害になった場合に支給されるものです。しかし、知的障害でそんなケースって、ほとんどありませんよね。知的障害は小さい頃に診断されるもの。
この障害厚生年金の主な対象者は、大人になって新たに身体障害になった方になります。障害年金には1級、2級の他に3級があります。3級だと障害基礎年金はもらえず、障害厚生年金だけが支給されます。

目次 / Contents

療育手帳の割引 療育手帳とお金 療育手帳の制度・判定・等級 療育手帳Q&A


療育手帳で、もらえるお金 療育手帳と特別児童扶養手当 療育手帳と障害年金 療育手帳と心身障害者扶養共済
療育手帳と障害者マル優制度

よく読まれている記事

療育手帳、障害の判定・等級 1
療育手帳の障害の判定基準・等級って?

療育手帳・愛の手帳の障害の判定基準・等級区分・IQの目安を紹介。A,B,Cや最重度、重度、中度、軽度の区分・等級について説明します。

療育手帳HP管理人、自己紹介 2
療育手帳HP管理人、わたしの自己紹介

このHPの管理人の自己紹介。4児の母で、1番上の子が療育手帳を持っています。子供が知的障害と告げられたとき、泣きました。療育手帳のことがわからず、困った体験から、このHPを作りました。障害を持つ子のお母さん、お互い頑張りましょうね!

わたしの療育手帳、申請手続き体験談 3
わたしの療育手帳、申請手続き体験談

うちの子の療育手帳を申請した時の、療育手帳の申請手続きの流れをご紹介します。療育手帳の申請手続きでは、まずは市役所などの障害福祉担当窓口に申込み。そして、児童相談所で障害の判定を受けます。後日、療育手帳を受け取ります。

公開日:
最終更新日:2016/07/01